第03回 / バイブコーディング実践

VIBECODING

言葉で、Webを作る。

コードを一行も書かずに、プロ品質のWebサイトを作り上げる。
AIへの「伝え方」ひとつで、出来上がりは劇的に変わります。
5つの実案件に挑み、バイブコーディングの技術を体に刻みましょう。

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What is Vibe Coding?

コードを書かずに、
Webを作る。

バイブコーディングとは、AIに自然言語で指示を出し、 Webサイトやアプリケーションを作る手法です。 従来のコーディングでは、HTML・CSS・JavaScriptの文法を覚え、 一文字ずつコードを書く必要がありました。 バイブコーディングでは「何を作りたいか」を言葉で伝えるだけ。 AIがあなたの意図を汲み取り、コードを生成します。

BEFORE

HTML構文を覚える → CSSでスタイリング → JSで動きをつける → デバッグ → 完成

AFTER

要件を言葉で伝える → AIが生成 → 確認・修正指示 → 完成

Why Now?

なぜ今、
バイブコーディングなのか

01

制作スピードが圧倒的に速い

従来なら数日かかるLPが、わずか数時間で完成します。クライアントへの初稿提出が劇的に早くなり、競合との差をつけられます。スピードは、フリーランスの最強の武器です。

02

デザインも実装も一気通貫

デザインカンプを作って、それをコードに起こして、という二重作業が不要になります。AIに伝えれば、デザインとコードが同時に生まれる。ワンストップで完結する新しいワークフローです。

03

修正や調整が会話で完結

「余白をもう少し広げて」「色をもう少し暖かく」。そんな修正が、コードを書き直すことなく、会話だけで完了します。クライアントからのフィードバック対応が圧倒的に楽になります。

Tools

道具を選ぶ。

バイブコーディングを始めるための道具たちです。 それぞれに得意分野があります。まずは一つ触ってみましょう。

C
Anthropic

Claude

会話ベースで設計から実装まで

ロングコンテキスト対応で、長い要件書もそのまま渡せます。自然な対話で細かい修正も得意です。

Try it
Cu
Cursor Inc.

Cursor

エディタ統合型のAIコーディング

VS Codeベースのエディタに AI が統合。既存コードへの差分編集が得意で、プロジェクト全体を理解した提案をしてくれます。

Try it
AG
Google

Antigravity

本格的なプロジェクト開発、長時間タスク

エージェント機能を搭載し、複雑なタスクを自律的に実行します。大規模プロジェクトの開発に最適です。

Try it
v0
Vercel

v0

UI生成特化、フロントエンドの試作

プロンプトからReact/Tailwindのコードを即座に生成。UIのプロトタイピングに最適です。

Try it
Prompt Basics

AIに伝わる書き方

プロンプトは、AIへの「依頼書」です。 伝え方ひとつで、出力の品質は天と地ほど変わります。

01

目的を明確に書く

「カフェのLP」ではなく「新規オープンするカフェの、スマホ対応ランディングページ」。何を作るのか、一文で伝わるように書きましょう。

02

前提条件を伝える

ターゲット層、業種、ブランドの雰囲気。AIはあなたのビジネスを知りません。背景情報があるほど、的確な出力が返ってきます。

03

期待する出力形式を指定

「HTML/CSSで」「React/Tailwindで」「1ファイルで完結させて」。出力形式を指定しないと、AIが勝手に判断してしまいます。

04

具体例を添える

色コード、フォント名、メニューの品数と価格。具体的なデータがあるほど、AIは正確に動きます。曖昧さは品質の敵です。

05

制約や禁止事項も明示

「原色は使わない」「ビジネスっぽくしない」。やってほしくないことを書くと、手戻りが劇的に減ります。

How Long?

短すぎず、長すぎず。

プロンプトの長さは、タスクの複雑さに合わせて調整します。

SHORT〜100文字

向いてる場面

簡単な修正、色の変更、テキスト差し替え、軽い質問

注意点

情報不足で意図と違う出力になりやすい。修正前提で使いましょう。

ヘッダーの背景色を#1A1A1Aに変更してください。
MEDIUM100〜500文字

向いてる場面

1つのコンポーネント生成、セクション追加、機能実装

注意点

要件を箇条書きにすると伝わりやすいです。デザインの「雰囲気」も添えると精度が上がります。

お問い合わせフォームを作成してください。フィールドは名前、メール、内容。バリデーション付きで、送信ボタンは朱赤背景・白文字にしてください。
LONG500〜2000文字

向いてる場面

ページ全体の生成、複雑な要件、複数セクションの一括作成

注意点

セクション構成、配色、フォント、レスポンシブ要件まで網羅的に。「避けてほしいもの」も必ず記載しましょう。

カフェのLPを1ページで作成してください。【店舗情報】店名:Cafe Blossom… 【構成】ヘッダー、ヒーロー、メニュー4品… 【デザイン】ピンクベージュ基調…

プロンプトは、必要十分が美しい。

Bad vs Good

結果は、天と地。

同じものを頼んでも、伝え方で結果は劇的に変わります。

Bad
カフェのページ作って
Good
カフェのランディングページを作ってください。
店名はCafe Blossom、ピンクベージュ基調、
メニュー4品とアクセス情報を含めて、
スマホ対応でお願いします。
Bad
ボタン直して
Good
ヘッダーの「お問い合わせ」ボタンを、
朱赤の背景・白文字・角丸8pxに変更してください。
ホバー時は少し暗くなる動きを追加。
Bad
もうちょっと良くして
Good
現在のヒーローセクションの余白を増やし、
タイトルのフォントサイズをモバイルで48pxに、
背景に薄いグラデーションを加えてください。
Try It

コピーして、使える。

実際のプロンプト例です。コピーしてそのまま AI に貼り付けてみましょう。

▶ prompt
以下の要件で、カフェのランディングページを1枚作成してください。
店名:Cafe Blossom、配色はピンクベージュ #F5DCE0 基調。
おすすめメニュー4品、店舗情報、Googleマップを含めてください。
レスポンシブ対応必須。HTML/CSSで実装してください。
Templates

コピーして使える

用途別のプロンプトテンプレート集です。 カスタマイズして使ってください。

H1全画面のヒーローセクション

ヒーローセクション生成

FMバリデーション付きフォーム

フォーム生成

NVレスポンシブなヘッダーナビ

ナビゲーション生成

GRレスポンシブなカードグリッド

カードグリッド生成

FT多カラムのフッター

フッター生成

PGフルページのWebサイト

ページ全体生成

Step by Step

段階的に、詰める。

いきなり完璧を狙わない。対話を重ねて、少しずつ完成形に近づけていきます。

1
カフェのページを作って
素っ気ないページ

最低限の構造だけが出力されます。色も配置もAI任せ。

2
Pinkベースで温かみのある雰囲気に
色味が反映

ピンク系の配色が反映され、雰囲気が出てきました。

3
メニュー4品とアクセス情報を追加して
内容が充実

メニューセクション、地図エリアが追加されコンテンツが充実。

4
モバイル対応とアニメーションを追加
レスポンシブ&動き

スマホ表示が最適化され、スクロールアニメーションが動きます。

5
ヒーローの余白を増やして、文字を大きく
完成形

細部の調整を経て、クライアントに見せられるクオリティに。

完璧を一発で狙うより、対話で詰めていくのがコツです。

Don't Do This

NG行動

「全部一気にやって」と丸投げする

AIも人間と同じで、整理されたタスクが好きです。一度に全部を頼むと、どこかで品質が落ちます。

セクションごと、ページごとに分けて指示を出しましょう。

「適当に」「いい感じに」しか言わない

AIはあなたの頭の中は読めません。「いい感じ」の定義は人それぞれです。

配色、フォント、レイアウトなど、具体的に指定しましょう。参考URLを添えるのも効果的です。

出力をそのまま信じる

AIは間違えることがあります。特にリンク切れ、レスポンシブ崩れ、アクセシビリティの問題は要注意です。

必ずブラウザで動作確認しましょう。スマホ表示も忘れずにチェックしてください。

同じプロンプトを連打する

同じ指示を繰り返しても、結果はほぼ同じです。AIは別のアプローチを自分では試しません。

違う角度から指示を変えましょう。具体的なフィードバックを添えてください。

AIに頼り切る

AIは強力なツールですが、最終判断はあなた自身がすべきです。デザインの良し悪し、ビジネス的な判断はAIに任せられません。

自分の判断軸を持ちましょう。AIは「道具」であり、「答え」ではありません。

The Flow

AIとの対話フロー

対話はキャッチボールです。一発で完成を期待せず、やりとりを重ねましょう。

01

要件整理

何を作るか、誰のためか、どんなデザインか。まず自分の頭を整理しましょう。

02

初期プロンプト

整理した要件をプロンプトに落とし込みます。構成・配色・フォントなど具体的に。

03

出力確認

AIの出力をブラウザで確認します。意図通りか、崩れはないか、丁寧にチェック。

↺ Step 3〜5 を繰り返す
04

修正指示

「ここをこう変えて」と具体的にフィードバック。曖昧な指示は避けましょう。

05

再出力

AIが修正を反映した新しい出力を返します。再度確認しましょう。

06

完成

納得のいくクオリティになったら完成です。最終チェックを忘れずに。

対話はキャッチボール、即完成は期待しない。

Glossary

知っておきたい、用語たち。

バイブコーディングを学ぶ上で、押さえておきたい基本用語です。

Vibe Codingバイブコーディング

AIに自然言語で指示を出し、コードを書かずにWebサイトやアプリを作る手法です。「雰囲気(vibe)で伝えてコーディングする」ことからこの名がつきました。

Promptプロンプト

AIに対する指示文のことです。プロンプトの質が、出力の質を決めます。具体的で構造化されたプロンプトほど、良い結果が得られます。

Contextコンテキスト

AIが参照する文脈情報のことです。過去の会話内容や添付ファイルなど、AIが「知っている」情報の全体を指します。

Hallucinationハルシネーション

AIが事実でない情報をあたかも正しいかのように生成する現象です。存在しないURLやライブラリを提案することがあるので、必ず検証しましょう。

LLM大規模言語モデル

Large Language Modelの略。大量のテキストデータで訓練された AI モデルで、ChatGPTやClaudeの基盤技術です。

Agentエージェント

AIが自律的にタスクを実行する仕組みです。単なる質問応答ではなく、ツールを使って複数のステップを自動で進めます。

Iterationイテレーション

繰り返し改善のサイクルのことです。バイブコーディングでは、プロンプト→出力→修正→再出力のイテレーションを重ねて品質を上げます。

Tokenトークン

AIがテキストを処理する最小単位です。日本語の場合、1文字が1〜3トークン程度になります。入出力のトークン数が料金に影響します。

Fine-tuningファインチューニング

既存のAIモデルを特定のタスクやデータに合わせて追加学習させることです。特定の文体やフォーマットに特化させることができます。

RAG検索拡張生成

Retrieval-Augmented Generationの略。外部のデータベースやドキュメントを検索して、その情報を元にAIが回答を生成する手法です。

Next Step

5課題を、やり切ったら。

5つの模擬案件をすべて完成させたら、 講師に完成報告をしてください。 あなたの成長を、一緒に確認しましょう。

講師に報告する

完成したら、グループで報告してください:

  • 各課題のサイトURL(Vercelなどでデプロイ推奨)
  • GitHubリポジトリURL
  • 使用したプロンプトの要約
  • 制作を通じて学んだこと、工夫した点

講師が確認後、フィードバックをお返しします。